2013年8月アーカイブ

{{assign var="epp" value=20}}

夏休み

| コメント(0) | 修正

曜日の感覚まで無くなる職種だから、「夏休み」の実感は既に皆無。今夏、一般的に「休み」っぽかったのは、鳴流屋の仕事振りを、社長として「査察」に出向いた松山旅行、いや出張。

職業柄、ヘラヘラ見聞きしたものが、何かの折に、あれ!あれ!と役立ったりする。だからなのか、心底何かに浸ってウハウハ出来ない自分が居る。要は冷めてるの。年経る毎にその傾向が強いようで、有頂天になれる人々が何より羨ましい。盛り上がった酒宴だと特にそう。ジーッと眺めて静かに微笑むのが精一杯。さぞかし冷徹なと映るだろうが、性分だからな…。

何やかや騒いでも、季節は移り行く。夏から秋の移り目を感じる程、「名残り」というか、振り返る感覚がやっぱり日本人だね~。

脚本も演出も演技も、たっぷりたっぷりな舞台。企画、キャスト、スタッフ、諸々の布陣が、垣根が完全に消えた、日本現代演劇の「今」を象徴していて、終始豊かな気分、嬉しい気分で見物出来た。

既にジャンル化し、言わば市民権を得たこのタイプの時代劇の雛形は、勿論「劇団☆新感線」であり、彼らが演劇界にもたらした影響力は絶大である。ただ、今だに鬼っ子扱いなんだよね…。

「自己と真理を拠り所とするが良い」と大般涅槃経(だいはつねはんきょう)にあると言う。記事の中身は、その拡大解釈として、自己啓発させる他者の有り方を提示するものでした。単純に、やる気にさせる極意かな。

そうね、そろそろ、うるさく言うの止めよう。やる気のある奴は、本人からアプローチして来るはず、だよね~!

ドラマ

| コメント(0) | 修正

写実であろうが荒唐無稽であろうが、説得力の違いは「俳優」次第なんだ!と感じた今宵。

特に「劇画」風が主流の昨今、演技者のテンションがギリギリでないと、腰砕けになっちゃう。どうせ「事実」でない「表現」というものが、「真実」を伝えようとする為に必要なもの。嘘だからこそ、余計なディテール抜きでむき出しにしなきゃいけない、だからこそ許されるテンション!身体全体であろうが、脇の下であろうが、そして精神的だとしても、汗かかなきゃ。

バイク屋の母屋。何気なくギクシャクする会話。いや、ギクシャクしてたのは人間関係だった。でも兄弟だから、夫婦だから。あっち行っても、何気に自然に繋がっている家族。見ている自分にも家族が居るのに、あ、これ、忘れてたって気付かせる感覚って、田村孝裕君の世界なのかな?


DVC00065 (5).JPG「舞芸(舞台芸術学院)」演劇部本科47期の面々が立ち上げたそうだ(そんな事も知らなかった私…)。旗上げして15年、(初めましての)恩田隆一君とそんなこんなの話をした。


画像、右で爆発してるのがシゲちゃん(山口森広君、注釈不必要か…)、左、伊藤俊輔君の微妙な顔付きは、彼のカラーでもあるのか。三田村周三氏も同じ学び舎だし、「ブゲイ」は層が厚いなア。

続・酔客の歩み

| コメント(0) | 修正

間を埋めてみよう。

スーッと行かずに、ガタガタ行く。自然が演じる、この絶妙な呼吸が、アート表現にも必要じゃないか?筆のかすれ、彫りのデコボコ、弦の歪みetc.それが面白みになる。「美」になる。

お芝居もそうです。わざとザラッとさせる。これが難しい。

酔客の歩み

| コメント(0) | 修正

季節って、酔っ払いみたいに変るね。つんのめりそうになっては止まり、転んじゃいかんと足を出すと一気に数歩進んじゃう。

整ったグラデーションでなく、ザラッと変化する。このギクシャク感がいいんだよね。或る芸術家が言った、「奇麗と美しいは違う」。ん?ちょっと飛躍し過ぎたかな?

毎夏、小宮孝泰氏の企画による「役者達による落語とお座敷芝居や演芸会」の三回目。落語やんなよ、と勧めていた井ノ上隆志がいよいよ挑戦(28年振り)というので馳せ参じた。


常打ちにしていた北沢タウンホールが改修で使用出来ない為に、小宮氏が講師を勤める日芸の大ホールを借用!OBのクセに初潜入。通ってた頃の大講堂はすり鉢型だったが、所謂体育館風な作りに新装。その為、残響が気になるが、濃厚な顔触れがそれを払拭。


三人会でもお世話になった前田一知君が開口一番。その後に、何とご尊父、故枝雀氏の完コピ(代書屋)を見せてくれた井ノ上氏!自分も含め(皿屋敷)、枝雀型に挑戦する者数多おれど、これ程、丸写しの上にあたかもご自身オリジナルのように見せる人は、井ノ上氏以外居ないだろう。


ナイロンの松永玲子嬢が、ケラ氏作の「ストレスの海」。説得力あるね~。山口良一氏と大森ヒロシ氏の漫才は、ほとんど玄人。松尾貴史氏は、28年前に中島らも氏が書き下ろした「神も仏もアルマジロ」。らもさんらしい懐かしさ。ユルユル感がお手の物!


DVC00069 (3).JPGお仲入り後は、お座敷芝居。落語「平林」を「栗田」に変えて立体化。スタジオ・ライフの曽世海司君が「不動坊」を熱演!ウクレレえいじ氏(WAHAHA商店)が「♪マニアックで御免ね、微妙でごめ~んね」を。初めて全部見た。


小宮孝泰氏がトリで「厩火事」。以前拝見した時も思ったのだが、小宮氏の凄さは、小宮カラーに見えて実は正統派だという点。ちょっとした所作、身体の変化や間など、骨格が正しいって言うのかな?


あ、一つだけ、座に付いて、結界を張らない方が2、3いらした。三人会、またやりたいな~。


画像は、前田君(左)と松尾氏(右、判るよね)、そして右奥、蜘蛛の巣アロハの後姿が井ノ上氏!打上げの際、松尾氏の発言が良かった。この人は、酒席でベロンベロン親爺になるのだが、端々で頭脳がキュルキュルと巻き直って、いい事言うんだ。「(伝統芸能は)誰がやる、じゃなくて、どうやるかなんだ!」

20万フランと言われてもピンと来ないが、368万円(1994年初演当時)なんだそうだ。

セルジュがその金額で買った「白いキャンバスに白い線の入った絵」を、クソだ!と断罪した15年来の友人マルク。二人の板ばさみで右往左往する同じ友人イヴァン。凡人には理解不能な絵画を巡り、三人の本心が吹き出し、絶交寸前に。が、泣き虫イヴァンの涙が、三人のギクシャクを氷解へ導く。

90分に及ぶケンケンガクガクを経た三人は、以前より親密度を増すんではないか?を予感させて、ま、368万円も意味があったという事か…。

フランスのヤスナミ・レザという女性目線で書かれた、滑稽で愛しき男どもの三人芝居。今年5月、似たような絵(青地に白い直線)が、44億円で落札されたオマケ付きで、この戯曲の愉快さは更に際立った。

近代西洋医学のカタカナ単語や、良く知らん哲学者の名や専門用語を含んだ台詞を機関銃よろしく捲くし立てる、出ずっぱりの出演者に拍手!

問題として提起される事柄毎に、三人の関係性が随時変化する様子が、更に明確になると、もっと小気味の良い「喜劇」になると思う。また、度々客席へ投げ掛けられる、個々の独り言に、少し工夫が欲しいとも…。

不可解な絵画のイメージを拡大した美術(島次郎氏)、軽く上品な選曲、素直な衣裳etc.演出の千葉哲也氏が、世界中(35ヶ国語に翻訳)で評判の作品を、日本の土壌で違和感なく見せてくれました。

夢は夜ひらく

| コメント(0) | 修正

高度成長で日本が力強かった時、日本人は反比例するような「負」を内在させていた。

全共闘世代でなく、ただ大阪万博にはしゃぐガキだった自分は「私の人生暗かった」という歌詞に、時代に逆行しているような印象を持った。昭和の闇を歌として叫んでいたのに、当然気付かなかった。度々生じていた都心の乱闘や、浅間山荘報道も、ふ~んてなもんでした。

新宿を歌い、新宿に散った彼女は、当時も最近の映像でも、矢張りキレイだった…。合掌。

ここ数日、リアルで嫌な夢ばかり見る。お願い、夜、夢は開かないで…。

虫の音

| コメント(0) | 修正

「虫の中でもきりぎりすが一番江戸らしいもんですね」と半七親分は主張する。

彼によると松虫や草雲雀(くさひばり=小形のコオロギ)は、値ばかり高く江戸らしくない。きりぎりすを聞くと江戸の夏を思い出すという。日中に鳴くせいかな?

夕時のゲリラ雨で、ほんのり涼しくなった宵、そこここに虫が鳴いている。

| コメント(0) | 修正

に関して書こうと思ったが、取り上げようとした自分の浅はかさに気付いて、止めます。つまり、そのいい例の映像を見てたけど、説明しようとすると間に合わなくて、見る間に「腐っちゃう」生々しさを感じちゃったの…。感動って言葉に置き換える内に死ぬね。

2013年7月14日

| コメント(0) | 修正

旧暦だと、今日はまだ7月半ばという事になる。で、旧暦8月20日は、今の9月24日に当る。秋分の日辺り、現在の平均気温は22℃。つまり、昔の8月はもう秋だったのである。

陰暦は月の満ち欠けに従っている為、そのまま使い続けると暦と季節にズレが生じる。その解決法は19年に7回「閏月」を加えると良かったらしい。1年が13ヶ月になる、所謂「閏年」がちょくちょく必要だった訳だ。

月給制を導入した明治政府が、役人達への給料一ヶ月分をケチる為に、13ケ月の閏年に間も無く突入する、明治5年11月に「改暦」を強行!既に暦(カレンダー)を売り出していた業者(政府認可のみ)は大混乱!

このドタバタをラジオドラマにしたのが、山本むつみ氏「明治おばけ暦」。前進座で山本氏自らが劇化しました。歌舞伎好きが楽しんで書いた本でした。

DVC00078 (2).JPG蜂屋(=八代進一)はいつからの参加だったかしら?


台本・演出の倉迫康史氏、挑みましたね。寓意だらけの原作、大人が読んでも鵜呑みに出来ないものを「子どもに見せたい」ようにするとは!


ごく一部、幕開きからぐずる子が居たが、大半が目の前で繰り広げられる、王子と飛行士の断片的な記憶の羅列に、驚く程の集中力で舞台を見つめ、テスト回があった後の繰り返しなのだが、客席参加な上に物語的に重要な件、役者の指示なしで、ムードに合わせた的確な反応を自然にする。終演直後「もう、終ったの?」の声が聞こえた。


いつもは弾け殆どな棚川寛子嬢の音楽が、情感たっぷり。


あうるすぽっと観劇の決まりコース、真ん前の「マレーチャン(漢字だと「馬来煎」)」で、大好物マレーシア料理を堪能!


DVC00079 (2).JPG開演前に小一時間さかのぼり劇場へ向かう途中、永田町駅内に「エチカフィット」が!べーカリー、定食から、バーメニューまで、何でもありなのにコンパクトな空間を見つけた。8月8日にオープンしたらしい。稽古場の帰り道だったら、絶対寄ってる!

仲間&友人、でワンコ!

| コメント(0) | 修正

DVC00063 (7).JPG中断する事なく無事に終った多摩川花火大会(ホッ)。


恒例となった事務所での見物飲み会、過去の手帳を繰ると、2005年辺りからゲストをお招きしている。今年も座員達があちこちお世話になった、初めてのお客様も多数お見えになり、皆さんと座員達、50人越えで、滞りなく打上げ花火を鑑賞出来ました。


DVC00073 (3).JPG事務所がまだこの地へ来る前は、一人で屋根に上って見物してたなア。


ごった返す岸辺の喧騒とは無関係で、立て続けに上げるディズニー様式でない、古風な打ち上げ(提供者の氏名をいちいち読み上げる)だったんで、世田谷区側と川崎市側を交互に見ながら、合間に聞こえる虫の音色に、秋の訪れを感じつつ、夜空を彩る名残りの大輪を静かに見たもんでした。


ゆったり2時間、ラッパ飲みワインの飲み切りには丁度頃合の時間でした。


__ (3).JPG今宵の調理班、天邪鬼屋(=山下禎啓、海鮮物)、乙貝屋(=磯村智彦、焼きソバ)、マネージャーの辻(カレー)、制作の藤岡(キッシュ)、秋葉夫人もサラダを手作りしてくれました。設営班、おおの、大車輪屋(=秋葉陽司)、那河岸屋(=小林大介)。


飲み参加&接待係の座員達。そして書き出したら切りがないゲストの皆々様、わざわざお越し頂き有難うございました。差し入れも沢山頂きました。


正味1時間の花火後も、そこ彼処に話の花は咲き続け、私は、というと、友人が同伴した「バン」君に首っ丈さ。マルチーズの毛で柔かいね。大人しいもんだから、本人の迷惑は顧みず、幾度も抱き締めちゃいました。

地獄の釜の蓋

| コメント(0) | 修正

盆の間中、開いてるんですって!

昔はこの期間、引き込まれるからと水の側へは寄らなかったそうだ。そんな物騒な時に、レジャーであちこち遊び回り、普天の下率土の浜を賑わす現代。まさに一時帰還中の亡者達と、皆こぞって盆踊りするのである。

そして今宵、亡者様にはお帰りを願う。蓋が閉まるのは30日なのだそうだが、如何せんあの世は超遠距離なんで、そろそろという理屈らしい。逆に蓋が開くのは1日で、片道約2週間掛けて、彼岸とお仏壇を行き来する。

人は二度死ぬんだそうだ。先ず肉体の死、そして生きている連中が忘れ去った時、永遠に死んでしまう。だから回顧しなければならないという。

あの人、この子、この人、あの子、彼らと過ごしたあれやこれや…。

国防軍

| コメント(0) | 修正

今、そんな話になっているのね。

68年前、日本は降伏しました。

そして明日は、先祖の魂がお帰りになります。

更に日付が変ると、多摩川に大輪の花火が咲きます。

……暑い夏が続きます。

バックステージの導入部から、アーニーパイル(旧東京宝塚劇場)や赤狩り、さらに大東亜開戦前までさかのぼっちゃう脚本が愉快。竹内一宏氏作曲のダンディな音楽に連れて、過去の因果に絡め取られてタイムスリップしてしまう主人公が、ある目覚めを体験するという、至極すんなりな物語に、360度の客席は瞬きも惜しいムードで独特。

脚本・演出の斎藤栄作君(LEMON LIVE)、幕切れ、きちっと「でも未来には君がいる」というタイトル通りに落とし込む所など、ますます洗練されて来たね、頼もしい限りです。役どころ上、説明台詞が多くてと悩む坊屋(=二瓶拓也)に、ちょっとコツというか、自分はこうしてる、という経験を伝える。

「Woo!!man」で咲酒屋(=植本潤)と共演した岩渕敏司君の刑事がいい感じ。客席に「鉄瓶」のヨネ役、増田眞澄ちゃんを発見。チャラチャラ業界人と共産党の大物を演じ分けた、声優界重鎮井上和彦氏繋がりだそうで、井上氏は「鉄瓶」を見て頂いていて、これまた恐縮!

渋谷で美味い店見つける!「宮崎県日南市 塚田農場」、地頭鶏が売りで、多少店員さんが渋谷風でチャライけど、会社員御用達らしく、冷汁も美味しゅうございました。

三十年前

| コメント(0) | 修正

平成から振り返る30年前と、明治期のそれとは、国の変わり様がまるで違うから、その驚きは比べようもないでしょう。まして維新を跨いじゃった30年は、恐ろしくもあり、心躍るようでもあり…。

岡本綺堂が残した小説「半七捕物帳」は、そんな経験をした「半七老人」が、江戸を懐かしがって、岡っ引きだった頃の手柄話を語るという趣向になっている。それを聞く相手が明治生まれの若者という、もう一つ設けられた外枠が、この作品の古びない原因かも知れない。

座右の書のように崇めている作家が多いと聞き、これを劇化するという仕事が、今更に畏れ多くもある。

夕立

| コメント(0) | 修正

世田谷区、昔日の絵に書いたような雷雨を頂戴しました。これで深夜の気温が下がれば良いが…。

京都、町家の伝統的な構造は、奥長な家屋と打ち水などの、温度差を利用した風の流れを生かすもので、エコ優先の現在、改めて注目されている。

湿潤な日本で窓をどう配置するかは元来重要であったが、近代建築は密閉傾向が強く、新建材に施された薬剤やら、室温の管理やら、課題だらけ。

亜熱帯化する日本で、民族として越し方の知恵と最先端の技術を上手く融合して、四季を無事に過ごしたいものです。

{{capture assign="count"}}31{{/capture}} {{if $count > $epp}} {{if $smarty.request.offset > 0}} « < 前の{{$epp}}件 {{else}} « < 前の{{$epp}}件 {{/if}} | {{math equation="(x-1)/y+1" x=$count y=$epp assign="numloop"}}{{section name=npage loop=$numloop}} {{if $smarty.request.offset+1 < ($smarty.section.npage.index+1)*$epp && $smarty.request.offset+1 > $smarty.section.npage.index*$epp }} {{$smarty.section.npage.index+1}}{{/if}}{{/section}}/{{math equation="floor((x-1)/y+1)" x=$count y=$epp}}page | {{if $smarty.request.offset < $count-$epp}} 次の{{$epp}}件 > » {{else}} 次の{{$epp}}件 > » {{/if}} {{/if}}