「虫の中でもきりぎりすが一番江戸らしいもんですね」と半七親分は主張する。
彼によると松虫や草雲雀(くさひばり=小形のコオロギ)は、値ばかり高く江戸らしくない。きりぎりすを聞くと江戸の夏を思い出すという。日中に鳴くせいかな?
夕時のゲリラ雨で、ほんのり涼しくなった宵、そこここに虫が鳴いている。
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