稽古始まりました。キャスト&スタッフ、関係者の紹介をしつつ顔合せ。そして、初の読合せ。サドでお世話になった演出家スズカツ氏(兼ねる構成)以外、山本耕史氏筆頭に初めてな皆さんで、新鮮でした。最近は大概、顔触れの中で年上なんで、逆にシャンとしないといけないね 。いや~、面白い役を頂いて、ワクワクしてます。
ご依頼通りに書ける劇作家って、ほんとに「役者に親切」をやっちゃうんですね。その本の元、出自の違う皆様が、「しらせ」を乗り切りました。乙貝屋、那河岸屋に、前回に引き続き良い経験させて貰ってる松岡氏には、大感謝です。勿論、飲み会では、それぞれの率直な意見は申しましたが、これは幕内の話という事で、割愛。ちと場内が熱かったですが、ヌーベル含めて、温暖化のこの時期の小劇場は仕方ないですかね 。オーロラって、地球上で見える「宇宙の神秘」を代表してます。確かに人類は滅亡に向かってますね、それこそ「自業自得」で 。「鵺」の追記。歌舞伎的な演出をした鵜山氏、稽古で大和屋を見て、「こういうの巧いね」いや、本職ですし 。「シラノ」思えば画期的な舞台でした。再演があれば、もう少し手馴れた「ド・ギッシュ」をお見せしたいっす。
「いや~大作ですね」と声掛けると、只々苦笑いな鵜山氏。鵺を討った頼政も鵺!宇治川の向こう岸の幻想、先の終戦直後と、挙句に臓器移植。オムニバスを通して演じた四つの別物の合体=「鵺」。判ったような判らんような、が「現代能楽集」なのでしょうか?実は演劇的には、とても判り易い起承転結でした。だって、終ったのが客席誰もが判ったもの。次回「現代能楽集」、イプセンと能との関係を知りたいかな 。新劇筆頭の内のお一人の演出なのに、随分「小劇場」。大和屋と数人で飲む!いろんな演劇的話が出来て有意義でした。追記。プリンスちゅうたらな。止まるな!俺は進む。
森崎事務所公演「海神別荘」でお世話になった、シテ方=味方玄氏、笛=松田弘之氏、狂言方=石田幸雄氏、ご出演の企画!様々なお顔触れのお仕舞。そして、玄氏のお師匠、祇園の京舞先代井上八千代氏のご子息、当代(お母さんソックリ!)片山九郎右衛門氏の舞囃子「砧」。休憩後のメイン「邯鄲」。何で俺生きてるんだろうと悩む青年が、枕の奇跡で人生なんて一時の夢にも等しいと悟る物語。古い中国ネタなのに、随所に映像的というか、演劇的な演出が斬新。盧生が寝る以前から、夢の人物が橋掛かりから侵入して、寝入ると当時に理不尽に起こして夢の世界に無理強いする。酔っ払って疲れちゃったと、ロコツに休むシテ。夢覚めも全く映像のカットチェンジで、音楽的にも歌舞伎のドロドロ打ち上げより余っ程リアル。寝癖の髪にボーッとする盧生が余りに生でビックリ。毎年の公演、作品もメンバーも高水準の舞台です。次回東京公演は、来年2010年5月29日(土)「松風」。
甘えたいのに怖い存在でした。幼い頃、電車やらで睨まれた時の感じは、十歳下の妹も同じリアクションだったのが逆に可笑しかったです。もう、泣くとか駄々こねる以前の恐ろしさでしたね(苦笑)。今の親は、怖さを行使するのに「虐待」になっちゃう。俺も中学上るまでは、毎日引っ叩かれました。でも、それ以上に可愛がってもらった印象があります。これが飴と鞭の関係なんでしょうね。