テアトル・ノウ

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森崎事務所公演「海神別荘」でお世話になった、シテ方=味方玄氏、笛=松田弘之氏、狂言方=石田幸雄氏、ご出演の企画!様々なお顔触れのお仕舞。そして、玄氏のお師匠、祇園の京舞先代井上八千代氏のご子息、当代(お母さんソックリ!)片山九郎右衛門氏の舞囃子「砧」。休憩後のメイン「邯鄲」。何で俺生きてるんだろうと悩む青年が、枕の奇跡で人生なんて一時の夢にも等しいと悟る物語。古い中国ネタなのに、随所に映像的というか、演劇的な演出が斬新。盧生が寝る以前から、夢の人物が橋掛かりから侵入して、寝入ると当時に理不尽に起こして夢の世界に無理強いする。酔っ払って疲れちゃったと、ロコツに休むシテ。夢覚めも全く映像のカットチェンジで、音楽的にも歌舞伎のドロドロ打ち上げより余っ程リアル。寝癖の髪にボーッとする盧生が余りに生でビックリ。毎年の公演、作品もメンバーも高水準の舞台です。次回東京公演は、来年2010年5月29日(土)「松風」。