行って来ます!

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番町皿やしきって来ます!

声優事務所が修練の為に設けたリーディング公演。森田順平氏が所属し、しかも萩原晃を勤めるというので、白雪姫(俺)&晃(那河岸屋)で拝見。ダブルキャストで、順平氏出演はAプロだったのだが、実は、那河岸屋の俳協養成所時代の一つ後輩「世戸さおり」丈がBプロで白雪姫だったそうで、もろもろ因縁な舞台でした。ベテラン納谷六朗氏が「学円」ですぞ!Aプロの白雪姫は男優が勤めてらして健闘でした。この企画は、事務所内の中堅有志が立てたそうで、声優のプロとして仕事する側ら、勉強する姿勢は頼もしいです。リーディングなんでト書きを読むのですが、つくづく鏡花は実現不可能なト書きを、イメージの膨らみに逆らわず書いたものです。

マイク

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歌舞伎は素人なのに、生意気な事を言っていつも怒られます(苦笑)。3歳のガキでしたが、一応昭和38年から見ている「眼」が、許せない部分を見つけてしまうんで…。昨日の舞台で言えば、源五兵衛&弥助二役勤めた染五郎くんと、八右衛門と四変化を踊り抜いたラブちゃん、は結構でした。松竹の舞台は、歌舞伎も新派も基本マイクを使いません。僕も演舞場の舞台に立ってみて、あのグルリ桟敷席がいい音響効果になっているように思います。勿論、それぞれの日頃の鍛錬が一番必要です。松竹を脱退して東宝へ走った白鸚、東宝では大概マイクを使いますが、暫くして松竹の舞台にゲスト出演した時に、モニターの声を聞いていた三代目市川左団次が、「あんなに声のいい役者だったのに、女優と共演してマイク芝居してるから駄目になったね。直すのに三年掛かるよ」と嘆いたといいます。身近な例では、元花組芝居の気象予報士、木原実は、学生時とても通る声だったのですが、テレビの仕事中心で声帯がそっちへ馴れちゃったせいで、久し振りに台詞の多い役をやった時に、あっと言う間に調子をやっちゃっいました。花組では、歌のある場合はマイクをつけます。音楽をスピーカーから出す時は、客席への響き具合を基準にしますから、舞台の中では随分大音量になってます。それにつられてシャカリキに歌えば、当然咽喉を痛めます。スピーカーから聞える自分の声を確かめつつ歌うと塩梅がいいのです。

花形歌舞伎/昼の部@新橋演舞場

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「盟三五大切」目当てに、三五郎(俺)&小万(那河岸屋)で拝見。あえて言います。歌舞伎座さよなら公演の影響で、ほっといてもお客の入る状態。先日見た忠臣蔵でも、随分いい席に居るお客様が、良いも悪いも拍手する物知らずが気になりました。これに甘んじたらいけません。30代中心のこのお顔触れからすると王道を認識していらっしゃると理解していましたが、行儀良過ぎて「面白くない」のが正直な所です。ご年輩の脇もヒドイ(ボケたか?やる気がないのか?)。特に、「盟~」は人物がそこに生きてこその作品です。今時の若人のように、優等生演技見せられても、大枚はたいたこっちは物足りません。下手でもいいです。仕出かそうという意気込みが見たかったですが、残念無念…。歌舞伎座でない、新橋演舞場だからこそ冒険出来る筈だし、皆さんの親世代は、ここで見せてましたぞ!

20091110103846.jpg現歌舞伎座最後の顔見世で、「仮名手本忠臣蔵」通しとあっちゃあ、見ざるばなるめえ。昼夜通し見物は学生以来かな?歌舞伎好きの那河岸屋と決行!中学の時、大序~四段目の半通しを初めて見た感動が懐かしい(先の勘三郎、梅幸、羽左衛門)。少し荒っぽい口上人形。昼夜で伴内が三人、優劣がハッキリ!あれ?判官、九寸五分の紙、入れ替えないのね。ふっくらな力弥、「未だ参上」までの芝居が丁寧。楽屋でニコニコ楽しいのはお父様譲りな若松島。鳴流屋のノリ地(千崎)が思い出される。掛け稲の向こうは裸の舞台でした(見ちゃった)。段取りや内緒の仕掛けが鮮やかな音羽屋。硬軟の顔付きがガラリと違う松島屋。あ、見立てしないのね。由良助役者が余裕で勤める平右衛門(高麗屋)。あっさりな「乗っちゃいけねえ」。この所、絶好調な我らが福助丈。昼食休憩が刃傷と切腹の間なんだけど、シャギらないで、ツナギ幕のチョチョンで幕間が始まったけど、コレ初体験でした。終演後「傳八」へ。しかし那河岸屋はビール一辺倒だね。
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