「髪結新三」と「三人形」/国立劇場

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数度見たらしく、ポイントポイントであの芝居!という記憶はあるが、具体的な何時誰それが曖昧。それにプラス、或る名優の記録映像がトチッていた話、終演後倒れて、それが最後の舞台になった話、捨て台詞でいじめられた話、手本を写そうと、旧式なテープを内緒で回していた若手に、明日もっとちゃんとやるから録り直してくれと言った大先輩の話、etc.何だか、実感と情報(芸談?)が交じり合っての観劇となった。


DSC_0004 (6).JPG「古典」て、個々最初に見た舞台が「基準(理想?)」になるけど、実の所の「本物」って何だろう。共演している若手にしては、目の前の先輩が「目標点」になるよね。


五代目菊五郎が初演し、息子の六代目は、役者らしくない身体を逆手に、心理と技術で見せ、それを完コピした二代目松緑、受け継ぎつつ自分のカラーで膨らました十七代目勘三郎、そのそれぞれを繋ごうとしていた、十八代目勘三郎と十代目三津五郎の急逝…。


「三人形」って役者の風で見せる踊りなんだね。


画像は伴った田仁屋(谷山知宏)と赤坂へ繰り出し、夕刻四時には開店する、赤坂にしては下町風、サラリーマンの味方、とてもリーズナブルな「やきとん酒場/ぎんぶた」にて。六時頃にはリーマンで満席。素っ気ない料理がいいでしょ。


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