1980年代への郷愁に満ちていた。「ご家族皆さまで楽しんでいただける」という、全労済文化フェスティバル2015の趣旨に合致した、戯曲演出(堤泰之氏)&演技、全てが「穏やか」だった。
隣にいらしたお客様、四十前後の男性だったが、会話の一つ一つに笑い、そしてクライマックスには涙し(確かにハンカチを取り出し、目を拭っていた)、カーテンコールに大拍手!なかなか見られない状況で、これが「鈴舟」の身上なんだと納得する。
出演者30人なのに、一人一人がちゃんとそこに居るのは、本なのか演出なのか、演技なのか、ま、相乗効果だろう、スゴイ。
田中完さんが、個人的には見た事のない役柄で、これも本領の一つだとしたら、僕は完さんを知らなさ過ぎたのかも知れない。大谷典之さんが、いつもながらバランスのいいマイペース振り。DCのカワシー(川島得愛さん)の長閑な二枚目が鉄板。
久し振りのスペースゼロ、近くの公園に巨大なホテルが建っていた!
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