第190回文楽公演第一部@国立劇場小劇場

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久し振りに生「文楽」。前庭の紅白梅がキレイ!

歌舞伎ではやらなくなったが、古式通り開幕前に「番立(ばんだち)」が行われる。若手?の人形遣い2人(左遣いなし。素襖の左袖には棒が入っている)で、三番叟揉の段をほんの少し踊る。歌舞伎では囃子だけだが、太棹の連弾が加わっている。


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『二人禿』歌詞が愉快。最初は、イジメられて「憂きの廓」と歌っているのに、幕切れは、桜が咲いて「面白い花の廓」と心変わり?している。

『源平布引滝』矢橋(やばせ)~竹生島(ちくぶしま)遊覧~九郎助内。先代猿之助の連鎖劇バージョンをサンシャイン劇場で見た。確か、御座船の場面が映画(猿之助監督)になっていたと思う。太郎吉を馬に乗せる件で、屋体を上手に半ば引いたのが派手だった。

仁惣太の首を鉤縄で引き千切る(原文)のは、人間じゃ無理だ。何より驚いたのは瀬尾の豪快さ!三里当てが見えるから、あれ高股立ちだよね。ど真ん中で床几に掛けるし、戻りで髪捌いちゃうし、大暴れ。歌舞伎だと実盛が座頭だから、こうは行かない。「平馬返り」は、本行の匂いを残そうとする工夫と見た。

人形は自由だな…。

そうそう、筋書冒頭、手塚眞さんの寄稿文によると、手塚治虫氏は太郎吉(手塚太郎光盛)の末裔そうな!


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