ぶた草の庭/MONO

| コメント(0) | 修正

第42回公演、ちゃんと数えてる。花組芝居は早い時期に提携公演が度々あったので、数えるのを早々に放棄した。

悲劇と喜劇、緩と急、社会性と娯楽性、本気と嘘ん気etc.導火線に火を点けたと思ったら、アッと言う間に踏み消す事幾たび。その内、爆弾の存在すら危うくなり、希望と絶望のあやふやさのまま、カーテンコール…。

人って、愛しつつ疑いつつ、そのギクシャクが国のギクシャクとリンクして、まさに「国民」という人生を淡々と生きるのだなア…。

「国」がややこしくなっている、今の時期、タイムリーなのに、そんな顔するのを避けるニヒルさが、出演者全員のある冷めた演技様式と共に、土田演劇の身上と気付く。

ザ・スズナリのサイズを錯覚させる、凝った装置(柴田隆弘君)と相まって、ドップリ劇世界に浸る事が出来た。


コメントする