洋服解体新書/玉造小劇店(2月6日/木)

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伊予屋(桂憲一)、佐藤誓(元花組芝居)、若松武史(元天井桟敷、この肩書き判る?)、が顔を揃えるという驚き企画!

初日だった。客席に三津五郎丈がいらした。「これ題材にしちゃうんだね。大阪公演もあるよね」「ええ、八瀬の童子が出て来るなんて…」代々、天皇の御輿を担ぐグループが居るとは聞いていた。その被差別的立場を真っ向から扱うとは…。

後でわかぎ嬢から「東京だと吃驚しはるかも知れんけど、大阪では、みな知ってる事やから」とケロリ。近頃では、大正天皇を扱った舞台が、何の問題なく注目される時代だから、ヒヤヒヤする必要も無かろう。

それはともかく、三津五郎丈は僕の顔を見るなり「俺もな、三津之助がな…」と。

前名「坂東みの虫」と名乗っていた当時、僕が大学で歌舞伎を演じたり、ネオかぶきに到る創作の原点、歌舞伎版白鳥の湖(作&演出、そして黒鳥を演じた)をライブ空間で上演した際など、様々助言やらお手伝いをして頂いた「坂東三津之助」丈。

昨年51歳で亡くなった。胆のうを患っての正しく急死。九代目のお弟子さんで、当代とはおそらく、幼少時代から三津五郎家の様々を共に歩んで来たろうと察する。「貴方の気持ちが判るよ」と言ってくれた目にスウ~ッと涙。

有難かった…。


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