文七元結《岡田嘉夫ニューバージョン》/内幸町ホール

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満員!


「泉鏡花の天守物語(1997)」以来、幾度も花組芝居本公演ポスターのイラストをお願いしている岡田嘉夫氏が、円朝の名作「文七元結」を、新機軸な落語として再構築!


ポイントは、円朝が描かなかった、おそらく同時進行しているであろう物語(近江屋の人々)を、映画のインサート的な切り替え(口演した桂才紫さんの動きが一秒弱静止するという、画期的な演出)で、結末が知れている作品が、新鮮でワクワクするものになりました。


DVC00115 (5).JPG更に、不思議な縁を取り持ってくれた吾妻橋で、手を合わせる長兵衛夫婦の元へ、もう一人の長兵衛が身投げと勘違いして走って来るという新規な下げが、実におシャレでした。


「前座」の鼎談に、橋本治氏がいらしたので、終演後ご挨拶。初演の「かぶき座の怪人(1989)」で、六世歌右衛門をモデルにした、化け物(「関八州繋馬」の後シテ)を描いて頂いた以来の御目文字でした。


一緒に拝見した友人達と、内幸町の居酒屋で、サラリーマンの日常に触れながら、愉快に会食!画像は、来たかったのに「シラノ」出演中の波多屋さんからお花が。


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