女たちの招魂祭/劇団朋友

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DVC00090 (4).JPG夏にゲスト出演した「空想組曲」のスタッフだった相馬聡廣君が、俳優として所属する劇団朋友、初めて拝見しました。


青年座での初演(1979)は、初井言栄さんが老婆じゃなかったかしら?


大学の実習発表で取り上げられ、「中年の夫」を勤めました。当時の台本が残ってました。ガリ刷りっすよ!表紙は僕が書きました。中身も出演者達と手分けして書いたなア…。


30年振りに見て、懐かしい台詞や場面の連続で、あの頃は何の事か判らなかった内容が次々で、改めていい本(八木柊一郎)だし、3回目という西川信廣氏の演出も、丁寧で過不足がなく、お手本を見せて貰った印象です。


一応今も豊かな日本は、過去の数え切りない「負」の上に築かれていて、その「豊かさ」の中身も危うい事を、「演劇」という様式で巧みに訴える。老婆や老人のモノローグが、70年代風で面映ゆいけど、忘れちゃいけないものを、ちゃんと教えてくれます。


大学での稽古、最初の家族の空疎なやり取りや、老婆が押し掛けてからのギクシャク感、ここらが難しくてね。なかなか指導教諭の演出に答えられなくて、幕開き数ページの稽古に何日も掛かって、鍛えられました(苦笑)。


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