ドラマチック朗読劇「雨月物語」/飛び猫舎第一回公演

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両国と森下の間を東西に流れる「堅川」、隅田川の支流で、本流から直ぐの「一之橋」近くにあるレンタルスペース「black-A」。

脚本家の仲村みなみさんと向坂陸さん、お二人で立ち上げた演劇ユニット「飛び猫舎」が、「雨月物語」を、朗読(羽場さゆりさん&今泉薫君)を中心に、琵琶生演奏(熊田かほりさん)とソロ舞踊(振付=hanakoさん、舞踊=山碕峰有希さん)が、音と動きで空間を埋めるという作品。

雨月物語の「浅茅が宿」「吉備津の釜」「蛇性の淫」三篇を巧みに混ぜ、女の執念を「追う」「待つ」二つの行為に集約した脚本が見事!

拝見するに到るキッカケは、出演者の今泉薫君からのお誘いメールでした。実は彼、新国立劇場演劇研修所第二期生、西原(さいばら)康彰君で、今年7月に改名したのでした。

元々は兵庫県立ピッコロ劇団に所属していて、僕が演出した「KANADEHON忠臣蔵」で、渡辺徹氏の大星由良之助の息子、大星力弥を勤めました。あの頃は、フワ~ッとした性格そのままの芝居でハラハラしましたが、上京して基礎を叩き直したお陰(僕も研修所時代、1か月程教えさせて貰いました)か、驚く程しっかりした俳優に成長していて、今回の「勝四郎」役も、台詞と語りの切り返しが力強く、更に骨太な役者になっていて、もう「演劇兄貴」は嬉しいっす。

そして!そして!共演なさってた女優さん!貞淑な「宮木」と、執念の「真砂」の二役を、自在な声音で演じ分け、どちらの方だろうと思っていたら、終演後「加納さん」「え?」「覚えてる?」「えゝ?」「やだ~!」

何と、20年前、ご近所だったんで、良くご自宅へお邪魔して痛飲した、羽場裕一氏の奥方でありました。「(ご子息)涼介君も大きくなってるでしょうね」「あら、来てるわよ」「え!?」

DVC00091 (5).JPGおそらく親父より背が高いと思われる長身に黒スーツ、ネクタイきちっとのイケメン!抱っこしてた赤ちゃんが!追い打ちの情報!「今年からスタジオ・ライフに入ったのよ」「えゝ~ッ!」観劇後の興奮に仰天の再会が加わり、もう殆どパニック。


で、実は客席で偶然隣り合わせたのが、G2ご夫妻という、「今日は如何なる吉日にて…」な宵でした。画像は大谷亮介氏ご推薦という、森下の鉄板焼き屋でG2氏と。


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