「奇々怪々」回想《2》

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DVC00103.JPG今時、信じられない贅沢な現場で、本番付きの演出部が7人(回り舞台がグルグル!)、衣裳さん3人、床山さん2人、ヘアメイクさん2人!約30人の全出演者が、時代劇コスチュームフル装備だから、当然なのだが、商業演劇以外でこの布陣は珍しい。


本番制作部やロビー回りの表方は、正確に数える機会を得なかったが、20人近く居たのではないだろうか…。


DVC00102.JPG映像のお仕事中心の共演者達は皆「眼力(めぢから)」が強いんで、ボウッとした顔付きの私は、それなりのメイクで対抗しようと、予想外に手間を掛けて顔をした。が、舞台で、長い生マツゲのキラキラ目を見ると、こういうナチュラルさには即降参!芝居でキラキラすべし、と珍しく大汗かきました。結果、紺の手甲に塩吹いちゃった、衣裳さんゴメンなさい。


DVC00101.JPG4年前の初演も「東京衣裳」さんが担当なさっていて、初演の「禅竹」が着用した衣裳も揃っていたのだが、僕とキャラが違うという事で、紫が基本色の一式を用意して下さった。


あれは縮緬系なのかしら?凝った柄の生地を使ってあり、しかも長羽織が濃い紅絹裏で、羽織紐は浅葱色の丸二重結び。この羽織は共演者達に好評でありました。


DVC00099.jpg舞台監督の西川也寸志氏と演出部の高橋京子さんは、かつて「剃刀」の現場でご一緒していた。実はあれ以来、俳優として、台詞を発する時のギリギリ感を大切にするようになった。


言おうと思ったキッカケ、言い終わった後の余韻、常に言葉はその場でチョイスされている、etc..5年間そればっかこだわって来た。定式的時代劇で、それが通用するか?が、今回密かな挑戦でありました。


DVC00100.JPG画像は頂戴した花々です。いつも有難うございます!


映像でご活躍の方々が多いせいか、ロビー花の数が半端なかった。その殆どがスタンド花で、シンプルデザインのロビーが随分華やいでました。


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