歌舞伎座(ネタばれ)

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DVC00901.jpg第三部拝見。「盛綱陣屋」回数見てないからかな?逆に面白い。皮肉なドラマですね。カッコイイのに何にも知らない主役。敵陣地にあんな姿で忍び込み、何で捕まらないのか?篝火さん。早瀬女史の動機は?息子からの使命を果せなかった微妙は反省しないのか?あんな幼い小三郎を一人で加勢させて足手まといじゃないのか?


脇が中途半端でも、主役の葛藤だけでドラマの説得力は成り立つと思うけど、盛綱って、弟の陰謀に流されたままで目標点は切腹ですか?でも義太夫という音楽劇だし、注進含め登場人物押し並べて見せ場があるし、で成り立ってる「古典」という表現的現象本位、つまり「味」重視な作品と言っていいのかしら?


新しい歌舞伎座での「勧進帳」が嬉しい。旧に比べると、ツケの高音が上へばかり響いて、一階席に届いてないように思う、柝も同様。これ50代の難聴だとしたら、病院に行かなきゃ!いつも掛かる上に感動は十中八九という意味で、「勧進帳」は歌舞伎鑑賞の雛形なんですね。


でもご免なさい、飛び六法の手拍子だけは許せません…。だって、役者の息に合わす下座演奏を、生で聞くのが「歌舞伎」じゃないですか?ニューイヤーコンサートのラデツキーとは性格が違います、あれはプロの指揮者が居ますからね。


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