春秋会男組/三越劇場

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BroBon企画等でお手伝い頂いている、元スタジオライフの寺岡哲君が師事する、日本舞踊家若柳禄寿師(商業演劇関係の振付では重鎮です)が主宰の日本舞踊プラスマイナス、ジャンルを特定出来ない、不思議な公演でした。

禄寿師の人脈で寄り集った顔触れがスゴイ!岡本健一君(グローブ座での夜叉ケ池ではお世話になりました)、ワハハ本舗座長、佐藤正宏兄さん、そして春風亭小朝さん、諸々幅広い皆様が、芝居をし踊る豪華な舞台でした。

お芝居は落語「応挙の幽霊」をモチーフにした、総出の、下座感覚のネオ世話物なのだが、岡健のリアルな演技が、立体感を加えている。

舞踊コーナーが多彩。大衆演劇の要素を加えた藤娘(宝海大空君)の後は、ご本職の三社祭。丸々なのだが、袴付きの素踊りなので、歌舞伎舞踊本来の感触とは違うが、経験豊かなお二方(藤間槙之輔さん、花柳歌七郎さん)で、清楚な踊りなのに、どっしり中心な感じ。お浚い会で言えば「賛助出演」なのかしら?

次の義太夫「五条橋」の振付が素晴らしかった。「舞」の要素タップリで、若柳?上方舞?という逸品でした。使われた音源も、おそらくちゃんと文楽系なのが嬉しい。その他、フィナーレ黒紋付で出演男性全員(芝居組も)が並ぶと、天晴れ壮観です。


コメント(2)

座長いらっしゃたのですね。
私も頂いた仮プロに連なる多ジャンルの方々の名前を見て、一体どんな会なのかなあ?と。
高校時代、6代目(菊五郎)最後の弟子と言われた役者に学校の文化祭参加の舞台演目の稽古を、当時、門前仲町の富岡八幡にあった緑寿師匠の稽古場へ学校の帰りに通っていました。

若柳禄寿さんは、藤間勘寿郎さんに随分仕込まれたと聞きました。只、この「勘寿郎」さんが僕が存じ上げる方(記憶では日芸へ教えに来られていたようですが…)なのか、ちょっと未確認です。チラシに予定されていた藤村俊二氏は、体調不良で出演叶わずだったそうです。

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