初演の際もそうだったが、現代演劇での「女形」表現の課題を突き付けられる。本当の答えは今も判らないのだが、改めて4人の「二役相勤め申し候」を見て、もう一回見た=再検討という経験からか、要は「背骨」かも知れん と初めて思った。
これは、芝居のカナメは「息」だ「腰」だという、古典の世界での言い伝えに繋がるかも知れないが、女形だ、立役だ、の違い以前に、役者とは「ボディ(四肢以外の中心)」だな!と感じ、花組の現場で「ボディ」を動かせ!を合言葉にして来た。そして今宵、今や花組でベテラン4人衆の演技を見て、女形と立役を演じ分けるには、「背骨」だ!と思った次第。手先でクネクネする以前に、根幹の背骨を意識し分けるのが肝要なのだ!いい勉強になった。これって、男が「立役」をやる時も同じ課題って事よ。
同時に、こんな芝居だからこそ「リアリティ(感じてるか?)」って大切なんだな、形で表すな!心で感じろ!と、これも含めて豊かな示唆を頂く作品です。新たな企画「四華」も、是非拝見するつもりです。
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