ロマンサー(夜明峠編)/モダンスイマーズ

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黒い巨大な熊を狙う【マタギたち】、その熊を「クロちゃん」と呼び共存して来た【峠で暮らす者たち】、熊に被害を受けた【里の者たち】。ここに大金が絡んだ殺人が起こり、共存していた筈の峠の者が熊に食い殺される。

あくまでも熊狩りの物語として進んだ舞台が、幕切れの台詞で、その隠されていたテーマが突如、むき出しで我々に突き付けられる。オーソドックスな芝居進行の効果もあってか、随分骨太な作品に仕上がっている。

モダンスイマーズ連の中で、一人異色派と言える津村君は、再演ながら「命」と対峙する、同じくタイムリーなコメディに出演しているので、共演者の私と同じく客席に居る。

その舞台「八百屋のお告げ」初演時のオファーを、松金さんと田岡さんから直接頂いたのが、モダンスイマーズ2005年3月「デンキ島」終演後の飲み会だった。彼女達も見に来ていたのである。

そして7年後、「八百屋~」再演で津村君と3ヵ月芝居作りの苦楽を共に、モダン新作公演の飲み会で、彼と共に西條君や古山君と親しくお話させて貰っている。この因縁をとても愉快に思うのである。


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