4月28日(国立劇場)の「舞踊の粋」公演に、一世一代として藤間紫さんご出演のはずだったのですね 。代役は玉三郎さんだそうです。読売新聞の「YOMIURI ONLINE」というサイトの連載記事(紫さんのインタビュー)で、生い立ちから最初のテレビ出演の辺りまでで連載はご逝去により終了しています。諸々「間に合わなかった」という感じですね。随分、お具合も悪かったらしいのに、本当にギリギリまで後々の事を考えていらっしゃった 。残した方々を思えば、さぞ無念だったろうと思います。
第一回目の「恐怖時代」が好評頂いたとは言え、もう2年前 。移り気な今の世相で、第二回目の『花組ヌーベル』と言っても、あからさまに地味な公演 、にも関らず!ジワジワと動いてまっせ。チケットお早めに!ダイアリーを辿ってみると、どうも二年近く振りに、まとまったお休みを頂いてます。この日誌の頻繁さがその証拠。でも芝居三昧、仕事部屋の大掃除(まだ終っていない )、予定される公演の準備、は少しずつ前進しております。実に有意義なんですが 太った 。
全四部構成演出の全てを、新橋演舞場『和宮様御留』でお世話になった竹邑類氏が担当。芝居(『弥太郎笠』脚本=赤塚幸信氏)はテンポ良く、ショーも随分洗練された印象。アンサンブルのお顔触れも半分以上一新のようで新鮮。何より盆付きで額縁のタッパも確保出来るサンシャイン劇場なので、奥行きがあり照明も映える。ご挨拶で「今回、1秒の早替りをやります!」と宣言。基本的には引抜きなんだろうが、鮮やか過ぎて唖然。共演に、「柔道一直線」「刑事くん」からすると、とても渋みが加わった櫻木健一氏、懐かしい「コメットさん」に子役出演していた西崎緑氏。SKD出身の方々が、洋風日本舞踊を楽しそうに。昔、浅草国際劇場で見た『民謡メドレー』は面白かったな 。超早替りショーの一場面、お納戸色引き着の芸者姿で踊ったのが、本格日舞(振付=西川瑞扇氏)で良かった。大衆演劇の舞踊ショーで、女形の足拍子や手数(てかず)の多いものなんか、滅多にないものね 。