色々な意味で「大きな方」だったんだなあ 。紫派藤間流の皆さん、そして猿之助一門の皆さん、これから助け合って紫さんの遺志を繋げていって下さい。そして、様々なものを失ってしまった猿之助氏を支えてあげて下さい。香川照之さんが、遺族として列席なさってました 。
等身大の芝居はディテールが大切だと痛感。会話の一つ一つ、動きの一つ一つ 難しい。マンション取り潰し、由美の結婚、まり子の独立、を以てこのシリーズは完結。大森氏の方言は、広島生まれ育ちの弟(鳴流屋!)も舌をまいたと聞きます。ま、大森氏広島生まれらしいのですが、誕生直後に上京、方言を話さないご両親に育てられたとの事。胎内で学習していたのか!?耳がいいんでしょうね。ロバ君とは真逆の静かな芝居をした伊予屋。あのほんわかさは絶品だね。フォアグラの前菜 。随分以前、超高級フレンチをゴチになった時、フォアグラとトリュフが幾枚も重なった究極(この二品は相性がいいのだそうだ)の前菜を食った。きっともう二度と食べられまい。美味かった 。
那河岸屋ライフワークの日本舞踊修業途中経過拝見。こちらのお稽古場は、清恵先生の大方針でごまかしのない爽やかな「おさらい会」なので、いつも気持ちいい。那河岸屋ここ暫くの苦労の成果、常磐津「駕屋(かごや)」。忠臣蔵十一段をパロディにした十一変化の六段目部分だそうで、お軽を連れ去る駕籠屋を主人公にしたというもので、そいつの弁当を盗んだ犬(池原祐子さん好演!)と絡むという洒落た作品。そう言えば「道行旅路の花聟」も元来パロディ作品だったものが、余りの人気で本家に昇格したのです。舞踊の世界にはほとんど足を踏み入れていないので、歌舞伎一辺倒の俺には大変珍しい逸品。2006年の夏に、三津五郎戈が歌舞伎座で踊っている。この時は、わかぎ氏作・演出「たのきゅう」目当てだったので、「駕屋」は未見。大和屋さんは、息杖の件は首抜きの浴衣を脱いで、赤縮緬の下帯オンリーで踊っている。体の線がモロ見えなんで、余程自身がないと 。那河岸屋、手の込んだ振りの数々に大健闘!風俗舞踊らしい柔らか味が欲しいが、これは追々でしょう。先ずは骨格から!という、清恵先生の教え通りに育っているようで、彼への信頼度も高いとのこと。那河岸屋さん、お次はな~に?おっと、ベゴニア楽しみッス!
今年2月分は、どういう運命の意図か、ほとんど完全幻の回になってますが、岡本綺堂「番町皿屋敷」クライマックスの極く一部を、那河岸屋と読みました。各責任者(俺、武蔵屋、オーニョ、咲酒屋)のカラーも出揃いつつあります。取り上げた作品や、ラジオドラマにした時の音楽などの権利関係で、音源や内容の二次使用が難しいものとなってます。ま、最近は、You Tube(これは映像か )やら、権利所有者に断りなしに採録する世の中(お陰で、話題のスーザン・ボイルというスター誕生の瞬間も見れる)ですが、ともかく実際にFM世田谷を聞くしかない!しかア~し、一駅違いにある放送局からの電波が、日中雑音だらけというはどういう事か?夜間や休日はキレイに聞えるというのは、自動車のせいかな?それでも、地元局は情報が身近だから、え?そんな所にそんな店があるの?あ、そこ知ってる!朝方は、東急全線の遅延情報などを生で知らせてくれるのも嬉しい。井戸端ラジオ、そろそろ二巡目、次は何読もうかな?