那河岸屋ライフワークの日本舞踊修業途中経過拝見。こちらのお稽古場は、清恵先生の大方針でごまかしのない爽やかな「おさらい会」なので、いつも気持ちいい。那河岸屋ここ暫くの苦労の成果、常磐津「駕屋(かごや)」。忠臣蔵十一段をパロディにした十一変化の六段目部分だそうで、お軽を連れ去る駕籠屋を主人公にしたというもので、そいつの弁当を盗んだ犬(池原祐子さん好演!)と絡むという洒落た作品。そう言えば「道行旅路の花聟」も元来パロディ作品だったものが、余りの人気で本家に昇格したのです。舞踊の世界にはほとんど足を踏み入れていないので、歌舞伎一辺倒の俺には大変珍しい逸品。2006年の夏に、三津五郎戈が歌舞伎座で踊っている。この時は、わかぎ氏作・演出「たのきゅう」目当てだったので、「駕屋」は未見。大和屋さんは、息杖の件は首抜きの浴衣を脱いで、赤縮緬の下帯オンリーで踊っている。体の線がモロ見えなんで、余程自身がないと 。那河岸屋、手の込んだ振りの数々に大健闘!風俗舞踊らしい柔らか味が欲しいが、これは追々でしょう。先ずは骨格から!という、清恵先生の教え通りに育っているようで、彼への信頼度も高いとのこと。那河岸屋さん、お次はな~に?おっと、ベゴニア楽しみッス!