いよいよ来夏に最終公演となってしまった方々の、実質「群像劇」。マキノ氏の美学でフンプンたる文明開化。平均年齢？歳の厚みが身上の、この稀有な劇団が来年解散する…。発展的に、というのが相応しいのだろうが、才能の生産工場が一つ消えるのである。そして、下流で口を開けて待っている、それぞれにそれぞれが納まって行く。う～む…。舞台も濃厚だったが、客席も濃かった。三上さん、早く飲みましょうよ。
映画は中へ入っちゃいますね。ただ、会話がダサいと瞬く間に覚めちゃいます。先日も、犬が主役のビデオを、今夜は思い切り泣こうと期待して見始めたのですが、導入部の家族の会話が、素人が書いたのか！？と思う程酷かったので、１０分も経たずにその先を見るの止めちゃいました。「青い液体」の逸話は、わかぎ氏からの受け売りでした(微笑)。
え？台詞が増える？場面もプラス？まだまだ進化する「ドリアン・グレイの肖像」です。日々全幕さらう稽古、台詞と戦ってます。耕史君、今日出来た台詞も瞬く間に覚える！人が書いた言葉を、早く自分の言葉したい！為の努力と見る。脚本持ったまま、ナチュラルに台詞を発するのは、本番には必要ないテクニックだものね。こちらも精一杯のテンションで臨んでます。
実はお稽古をチラと見せて頂いて、幾つかご意見は申し上げていました。あくまでも、演劇人同士の感覚ですが、台詞を発する役者とリアリティーとの関係がさらけ出される作品です。実はハードル高いんだと気付く事が、先ず難しい。年数として経験重ねた役者には特に酷だね。教わった根幹を揺るがしかねない…。それを思い知っただけでも、演劇人として美味しい時間を過ごしました。出自の違う役者連を束ねた上にご出演もなさった武蔵屋さん、お疲れ様でした。こういう機会を与えて頂いた「乃木坂コレド」さんにも御礼な一夜でした。
「SUZUE de SHOW～鈴江でしょう～」明日３日拝見します。皆さんもどうですか？
