ヒナの命

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先日の朝、事務所へ赴くと、入口横に目印のように立つ樫の根元に、灰色の物体が。ん?鳥?ヒナ?恐らくまだ飛べそうもない、ずんぐりとした体で立ちすくんでいる。おや、巣から落ちたか?

事務所番の鳴流屋が、早速巣箱らしき物を作り、根元に居たんだからと、件の樫の良き所に設置。ピーピーと抵抗を示すヒナを、フワリと中へ。その際、二親と思しき成鳥がギャーギャーと飛び交う。数時間後、様子や如何に?と周辺を行くと、再び道端にヒナが!?「落ちた!落ちた!」と騒いだが、さにあらず、先程のヒナよりは幾分しっかりした体付きの2羽目でした。さては巣ごとひっくり返されたのか?

ともかく、親鳥が来やすいようにと、鳴流屋が苦心の新しい巣箱に。後は、近くを通る際も、距離を置き、ソロリソロリと気遣う。

翌朝、ピーピーと鳴く近くを親鳥が飛び交っているので、先ずは安心と思っていたが、犬猫なら幾らか覚えがあるが、何せ、種目も判らない野鳥。静かになったな、と夕刻覗くと、悲しや、2羽共に、仰向けに硬くなっていた…。

最初に臨終を確認した鳴流屋の、「あ、ダメだ…」の声と表情が、何故か愛おしかった。

親鳥の鳴き声や形状から、どうやら都会でも良く見掛ける「ヒヨドリ」と判明。あのまま道端に放置したら、車に轢かれたろうな、1日だけ延命させたんだ、という納得だけが、実は空しく残る、梅雨前の出来事だった。


コメント(3)

スズメやヒヨドリなどの野鳥のヒナは、その多くが羽管をつけたままのろくすっぽ飛べない状態で巣立ちしてしまうそうです。むろんエサも自分では捕れないので、親鳥が付き添って生きる術を教えるトレーニング期間を経て、それから独り立ち(一羽立ち?)となるそうですが、さまざまな理由で、生まれたヒナのうち半数も成鳥にはなれないのだと聞きました。私も先日、巣立ちしたばかりのスズメのヒナのなきがらを庭でみつけて、泣きの涙で埋めてやったばかりです。自然界の常とはいえ、儚いものですね。それにしても鳴流屋さん、なんて優しいのでしょう。
『大悪名』、池袋の初日に拝見しました。福原の元締から立花みどり座長へのまさに華麗なる転身、そして見事な早変わりにはまったく驚いてしまいました!いまも、やさしく美しいお姿を思い返す日々です。しあわせな時間をありがとうございました。
誰よりも頼もしい朝吉親分でさえも、病気や老いと無縁ではいられない。今回も切ない場面の連続でしたが、ジュリーのかっこよさには限界がないのだと思い知らされもしました。そして加納さんの美しさにも。
千穐楽までおけがなくお勤めになられますように…。

ヒヨドリさん 巣立つ事ができなくて可哀想でしたね... 

それに比べると我が家のベランダで卵を生んだ鳩は、約一カ月間温めて孵化させて餌を飲み込ませ、毎晩 傍で寝ていました。少し成長すると安心したのか孫に「女子会にでも行っんじゃない?」と言われるように夜遊びに出かけ朝帰りして、餌を与えるという具合。大きくなったなあ!と思ったら、お礼の言葉(ひと鳴きかな?)もなく飛び立ちました。

命あるもの 限りなく大切にしたいですね!

  

コメント、遅くなりました、御免なさい。

勝手に死んでいたのなら良かったのですが、ちょっとかまった上で死なれると辛いですね。

沢田さん、随分ダイエットなさってました。

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