名なしの侍/劇団鹿殺し(ネタばれ)

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先ず15周年お目出度うございます。

1978年に開場したサンシャイン劇場。歌舞伎でこけら落し(勘三郎・松緑・梅幸「四季三葉草」、歌右衛門「京鹿子娘道成寺」)を行い、珍しい双子(小型の盆が並列にある)の回り舞台を備えている(使われているのかしら?)。

メジャー志向が強いエンターテインメント系の小劇団はここを目指すらしい。

初大劇場の初日、おそらく幕内はバタバタだったのではないか、と思うが、舞台は目立った問題もなく、鹿さんの集大成を見せて貰った。

幕開きに、目指せ!「新感線」面目躍如の重低音「ズドーン!」。けれど劇中音楽の方向性が、鹿の「土俗」カラーを強めている。

以前拝見した「百千万(ももちま)・2008改訂版)」で驚嘆したハチャメチャさは薄まったけれど、その分、万人が抵抗感なく浸れる「マイルド鹿殺し」が随分定着し厚みも増したように思う。

劇団は進化すべし、は我々花組芝居のモットーでもあるが、たま~に原点回帰する必要もない事はないと思うが…。

田仁屋(たにや=谷山知宏)は何度目の出演だろう。今回は中核に近いお役を頂き、嬉しい限りである。楽日まで頑張ってちょ!


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