煙草モウモウの電気屋の詰め所が舞台。殆ど無害な製品を吸うとは言え、駄目なお客様へはマスクを配る気遣い。
二つの三角関係が泥試合をするのが、物語の中心なのだけれど、何ともホンワカな気分で帰れるのは、全編宮崎弁という耳に心地良い効果と共に、作・演出、松本哲也君の持ち味でもあろう。
10人の出演者全てが活き活きと会話する様子が素晴らしい。いいお顔触れである。
瓜生君の硬質な芝居を始めて見たような気がする。秋之桜子ならぬ山像かおり嬢が、ちゃんとお母さんに見える。そう言えば、彼女の舞台初見が、喪服着た漫画のようなオバちゃんだった。
起承転結の、転と結の間が少し長く感じるが、兎も角、密度の濃い舞台で、最近の松本君の快進撃が納得させられる。
コメントする