昨年「Lenz」で共演し、以来、交流のある生津(きづ)君が、自らの書下ろしで一人芝居!一年ちょいの付き合いでは、物静かな印象があったのだが、こんなバイタリティをお持ちとは!?
狒々神に翻弄される無宿人のお話。出身地に伝わる伝説をモチーフにしているようだ。
バタ臭い顔と、贅肉がなく多少毛深い身体(下帯に、女物の黒留袖を引っ掛けただけのコスチューム)が、役に相応しく、しかも生津君本人の愛敬が加わり、こそ泥なにの好感が持てるという不思議。
物語本編と、語り(客席への話し掛けも含め)と、切り替えが巧妙で良い。
驚いたのは、思い付いたように、演奏するクラシツクギターが本格的!只の無頼漢が急にダンディに見えちゃうのも心憎い。
こういう企画は大変だろうが、ライフワークのように続けて欲しいと思う。
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