「龍が如く」は格闘シーンが売りのゲーム。勿論、舞台版にも殺陣が網羅されている。殺陣師の西村陽一氏は、顔合せ以来、連日稽古場に詰めている。立ち稽古が進み、田村君が、ここにアクションを、という要望にパッと動く。
絡みの俳優君にこんな指示「とんぼ、崩しで」。お判りになる?「とんぼ」は、歌舞伎からの用語で所謂宙返りだが、「崩し」は、つまり着地を失敗したように、わざと見せ、致命的な衝撃を受けた様子を表現する。
美しさを身上とする歌舞伎ではない価値観。
以前カートプロの「奇々怪々」で共演した、上野山浩氏が凄かった。少し高い所から返り落ちをするのだが、本当にグチャッ!と着地する。見てる方が痛いッ!のである。舞台だと毎ステージ要求されるんだから 。
確かプロデューサー氏が、顔合せで「怪我のないように」とご挨拶されていた。
そういうお芝居です。
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