ハムレット/新宿梁山泊

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「芝居砦・満点星」二度目だが、墓場を通って辿り着く、築数十年のマンションの階段が寒々しい程、壁の板張りに絢爛なポスターの数々が見え出すと、正直ワクワクする。ガチャガチャ具合が落ち着くサロン?で入れ込みを待つ間も、何とも心地良い。

驚く程正攻法なシェイクスピア!細かいカットが入っていて、全一幕でアッと言う間。

16世紀というよりは14世紀風な衣裳と美術で、アメリカンフォークが全編に。意外に合うね。奥行きがあるとは言え、場面転換の迫力は流石アングラ。

松田洋治君のホレーシオがハムレットを支え続け、そして語り部の孤独そのままの幕切れがスッキリしている。

オフィーリア入水で流れた、バッハ「ミサロ短調」は、花組芝居異色作の一つ「薔薇西遊譚(つたえきくベルサイユのものだかり)」の幕開きで使った、懐かしい。

毎年、この魅力的な根城で次々公演をなさっているが、口頭で発表された今年のラインナップが凄い。ついに、あの作品にあの方が!常に攻めな先輩が居てくれると燃えるなア。


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