海と日傘/松本紀保プロデュース(ネタばれ)

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今夜はお姉さまのお仕事を拝見。

松田正隆氏の名作を、青山勝さんが寸分の隙も無く演出。様々な座組みで上演されているようで、他を観た方には、幾分意見があるようだが、僕は初見なんで、ともかく参った。

淡々とした空気感の中に、切り裂くような感情が飛び交う。あの驚異的に繊細で豊かな効果音!幕切れにかおる焼香に、全くノックダウン。

ただ、個人的に面白かったのは、自分の経験からも、きっと感情移入出来る筈の舞台なのに、只々、演技と演出の見事さのみに、冷静に感嘆している自分に驚いた。もしかして、今、演出家モードなのかな?

紀保ちゃん(旦那様、ご免。どうも「ちゃん」と呼びたくなる)が、プロデューサーの気苦労からの激ヤセかと思ったが、役の為(余命三ヶ月設定)に絞ったそうだ。

いちいちは上げないが、客席が濃かった。僕も含め、団体主宰者が7、8人かな。開幕前から、出演者間で話題だったらしい。

紀保ちゃん、頑張って続けて下さい!30日まで「シアター風姿花伝」にて。


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