炎立つ/シアターコクーン

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ほむら(炎)=火群ら。かつての大河ドラマの原作そうな。


戦争からの復興と平和、そして又戦争…。人間が人間である限り続く、栄枯盛衰の連鎖。今は、これに自然の猛威が加わっている。その「今」と余りにもリンクした舞台で、演出栗山民也氏の思いが溢れていた。


ギリシャ悲劇を思わせる、コロスや神本体が登場するのが、舞台劇らしい。特に「アラハバキ(古代信仰の荒人神)」が巫女を通してのお告げでなく、俳優が演じるのがミソか。その分、巫女カサラ(新妻聖子嬢の歌声が超人間的!)の役割が変わる。


DVC00336 (11).JPG宇宙と対峙して、壮大な台詞を自在に操れる平幹二朗氏は、そのアラハバキに打って付け!又、三田和代さんの存在感も双璧。現代語の朗詠術では、筆頭格の二人と共演し、三宅健君(お顔が随分精悍になっていた)は良い勉強になるんじゃないかしら。


片岡愛之助丈の耐え抜くヒーローが色っぽい。類型にハマる歌舞伎役者特有の演技が、苦悩する我々「人間」の右代表然となり、この作品世界では必要なのかも知れない。


ラブちゃんは、土曜の昼夜を勤めた後、24時間TV生出演~東京千穐楽と、寝ずのお勤め!パワフルだね。「これ、ほんまに白粉さっぱり落ちますよ」CFご出演のメイク落としを頂戴した。


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