マクベス/衣裳付き通し

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DVC00326 (11).JPG「自分が見たい芝居」劇団では常にこの方針で作るので、幾分選ぶ題材が限定される傾向がある。


シェイクスピアはこれまで「ロミオとジュリエット」「テンペスト」を翻案上演しているが、どちらも外部からのオーダーだった。歌舞伎好きなんで、洋物にはなかなか手が出ず、ましてや沙翁劇は、客席に居て辛気臭い経験を多々している。こんな発言をすると、又、業界人から嫌われるだろうが、そのまま翻訳上演する気が知れないのである。


DVC00334 (7).JPG同じ長尺の台詞でも、万葉以来の日本語のイメージ連鎖に彩られた泉鏡花のような名文に比べると、英語ならではの韻律を生かせない日本語翻訳は、矢張り抵抗を覚えてしまう。


今回、シェイクスピア生誕450年の企画に加わった公演だが、カットのみでなく、英国では御法度と聞く内容の変更も行った。上演依頼「王」におべっか使った件は勿論、存在が余り効果的でない登場人物にも、さっさとお引き取りを願った。


そしてポイントはダンスである。最近「コンドルズ」さんとは、花組演出部の大野裕明を通じて親しくさせて頂いている。男ばかりのデコボコダンスパフォーマンスの面白さにハマっている事もあり、是非、男優のみの、ダンスをふんだんに取り込んだスタイリッシュな舞台にしようと、スズキ拓朗君に振付を願い、身体が動く個性的な男優達を、ギリギリな極少員数で、しかも「子供に見せたい舞台」という看板には、最も不向きな「マクベス」を採用し、自分にとり様々な挑戦を課して稽古を開始した。


DVC00327 (7).JPG今の所、狙い通りの仕上がりで、そして「自分が見たい舞台」になったという実感を、昨日の衣裳通しで確認出来た。


もう嬉しくって、喋りまくり動きまくった6人の野郎どもを、酒と肴で慰労した次第である。いや、ただ、自分が祝杯を上げたかっただけか(苦笑)。


画像は、昨夜の読売新聞夕刊の記事、花組以外で一番最初に出演を誘ったオッシー(右=押田健史くん)と、彼が推薦した蓉崇(左=ようたかし)くん、スタッフが差し入れてくれた一升瓶の赤ワインを囲む野郎ども、でした。


コメント(2)

容さん♪おじさんになったような…m(__)m

すみません^^;関係ないコメントですwww~

髭のせいでしょうか?(笑)

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