志村けん一座第9回公演に「いしのようこ」嬢ご出演とあり、沢田氏を筆頭に「悪名」チーム、久し振りに集結して客席にズラリと相なりました。
第一幕は、TVでお馴染みのコントシリーズが並ぶ。一つ目「バカ殿様」の装置が豪華!定番キャラ「ひとみさん」と肥後克広氏(ダチョウ倶楽部)とのやり取りが、過不足なく進む。いしの嬢がいきなりセーラー服で登場したのには笑った。志村氏が培って来た厚みを堪能した一幕でした。
ガラリとイメージの違う第二幕は、冒頭、オーソドックスなギャグで前後を挟むが、中身の津軽三味線演奏(勿論、志村氏)が本格的で驚いた。
次は目玉の松竹新喜劇「一姫二太郎三かぼちゃ」。旗揚げ以来、藤山寛美氏の当たり役を次々演じているらしい。
ラサール石井氏の潤色とあるので、志村流に仕上がっているのだろうとの予想を、見事裏切ってくれた。志村氏の寛美写しが超巧みで、喜劇で学んだ俳優は、やっぱり地の芝居も上手いんだなと感嘆頻り。
そればかりか、野添義弘氏が、懐かしい伴心平氏張りに、志村氏の突っ込みに答え、坂本あきら氏や種子丈など、脇役陣も新喜劇そのままの味があり、この一座の奥深さに恐れ入った。
以前、志村さんとジュリーさんの「ふたりのビッグショー」の収録を観させていただきました。
もちろん笑いの渦で、とってもとっても楽しかったのですが、人を笑わせるってすごいことなんやと思ったことを覚えています。
「悪名」で共演された皆さんが、志村さんといしのさんの舞台をいっしょに観ていらっしゃるというのも素敵ですね。
わたくし自身は、この週末「悪名」をDVDにて堪能いたしました。
沢田組は殆ど劇団感覚ですね。志村氏の目は確かです。