寿初春大歌舞伎「夜の部」/歌舞伎座(ネタばれ)

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「九段目」


もう6年以上前になるか…(20周年「KANADEHON忠臣蔵」)。水郷屋(堀越涼)の小浪が、京屋コピーを頑張ってたなア。戸無瀬VSお石を、歌舞伎から逸脱して、義太夫テンションで丁々発止とやり合ったのが楽しかった。伊予屋(桂憲一)の由良助には、雨戸の件を義太夫通りのノリ地でやって貰った。色々懐かしい。


やっぱり役者が揃わないと出来ない出し物ですね。


「乗合船」


七福神だから7人が本来なのかな。20人以上って記録もある。全員乗って、大迫りで船が沈みつつ幕!なんて愉快だね(勿論、実際はお見送り組が居たのでしょう)。


「東慶寺花だより」


DVC00143 (6).JPG井上ひさし氏の15話からなる小説を劇化。面白い題材を見付けて来ました。世話物仕立ての新作という事なのか、若手の脇役さん達が随分活躍していて嬉しい。こういう人達が、将来それぞれの味を身につけるようになると歌舞伎も色濃くなるんでしょうね。


新しい「歌舞伎座」で新作担当になっている染五郎君には、この路線頑張って欲しい。脚本から何度も練り直して定番になるといいなア。


画像は月城屋(嶋倉雷象)がマスターを勤める「檜(歌舞伎座一階ロビー右奥)」にて。お皿に座紋が。


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