大晦日の助六

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十二代目宗家最後の助六を見る(映像)。通人の中村屋ももう居ない…。

四代目歌舞伎座の消滅は、物だけでなく、昭和の残像を跡形もなく消し去った。五代目歌舞伎座の誕生とその現状が、歌舞伎史に将来どんな意味を持つだろう今年平成十三年が暮れる。

そして花組芝居と俺の一年、大震災以来演劇界を襲う苦境の中、どう生き残るか?に苦悶し、覚束ないながらも立ち上がりつつある景気の後押しで、光明が射しつつあるようでもあった。

色々な事が以前の通りに行かなくなった今、如何に己れを見直して、捨てたくない信念を、否応なしに形は変われど、これまで通りのクオリティを、どう保って貫くか?楽しくも大事な新年を迎えようとしている。


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