ピグマリオン/新国立劇場中劇場(ネタばれ)

| コメント(0) | 修正

「マイ・フェア・レディ」の原作は、ストレートプレイ(バーナード・ショーの台詞劇)でした。

英国社会を斜めに見る英国語の物語、日本語上演の「マイ~」だと、階級や地域、貧富の差も暴露される「発音」の違いの面白さを、日本語に置き換える無理を露骨に感じるのだが、バーナード・ショ―の原作は、言語訓練シーンはあっさり、社会的な差別(区別?)をご趣向程度にして、結局、永遠に解決を見ない一組のカップルが辿る、面倒臭い痴話喧嘩を見せたかったのが良く判る。逆に言えば、こんな作品を結末を変更してまでも、見事にミュージカル化したのが「マイ~」という事か。

終演後、引き連れた射留屋(=美斉津恵友)と、「怪誕身毒丸」ではシッダルタとカーリーまで勤めた、元花組芝居佐藤誓(久し振りに舞台で踊ってた!)、翻訳小田島恒志氏、綱島郷太郎氏(=ビッカリング大佐。青年座所属、射留屋とERで共演)、増子倭文江さん(=ミセスピアス。青年座所属)、櫻井章喜君(=ネポマック。文学座所属)、そして客席を同じくした梅沢昌代さんと、何と豪華な飲み会となりました。


コメントする