横内君が傑作と自負する作品の三演目を拝見しました。人になろうとすればする程、人を傷つける事になるロボット。強い子孫を望む生物の闘争本能と言えばそうなのだが、そこにロボットの悲哀を「アトム」から得たらしい、横内君の時代を超えた作品。本当の傑作って、傑作然としてない!の立証を見ました。
今回が初見なのですが、関わった人々の「どうだい!」という自信に溢れた舞台と、それを支える客席との一体感が、扉座が前名以来貫いて来た、お茶の間小劇場(ゴメンなさい。今思い付いた勝手な命名なんで、問題があったらご指摘下さい)を、ベテランなスタッフ&キャストで見せて頂き、実に贅沢な気分で、紀伊国屋ホールの客席に座っていられた。
岡森君の抑えた演技、今や座頭的な六角君や、若い頃とは違う、裏打ちされた華がある山中君。犬飼君がいいポジション。三千代ちゃんの説得力。伴ちゃんの安定感。そして何より扉座を愛する客席が嬉しい。
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