法事

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DVC00912.jpg叔父の三回忌でした。


京都の新麩屋町(ふやまち)通りにある正源寺(せいがんじ)。小さなお寺ですが風情があり、古い建物で隙間風が寒いけれど、京都らしい坪庭や、また、桜の終ったこの時期、新緑が奇麗で、いい目の保養になりました。


正源寺の面白さは、お焼香が済むともう一度参列者と判り易く印刷した冊子を手に、「おっさん」(京都方言で「和尚さん」の事。頭の「お」にアクセントが来ます)と共にお声明を唱えます。また、最後に「おっさん」の柔らかなお人柄そのままの法話が付きます。


DVC00911.jpg今回は「浄土の食=四食(しじき)」について。段食(だんじき)=三度三度のお食事、触食(しょくじき)=人の触れ合い、思食(しじき)=希望が人間の栄養、識食(しきじき)=「私は私」初志貫徹。ものを食べるだけでなく、心が満たされなければ本当の身体にはならない。元々は一神教的性格を持っていたが、首尾範囲を広げ、哲学にまで高まった「仏教」というものを味わいました。


DVC00910.jpg法事終了後のお食事「お斎(とき)」は、四条駅から徒歩4分「木乃婦(きのぶ)」。昭和10年創業の懐石料理で、お二階のテーブル席に、「おっさん」を正客として親族約20名がずらり。テーブル席と言っても畳に絨毯を敷き詰めた純和室で、会席コースを頂きました。


「あやめ十八番」連中の打上げの差し入れに、「いづう(天明元年=1781年創業)」の鯖寿司と、「千丸屋(せんまるや、文化元年=1804年創業)」の引き上げ湯葉を。いい仕事したんだから、いいもん食って貰いましょう(笑)。


コメント(2)

え~ッと…「お」と「っ」の間に微妙な「し」か「しゅ」のような音がはいるような…
師匠のことを「おっしょさん」というのと同じような感じです!!

使用例のご報告有難うございます。僕の周辺では「し」は殆ど消えてます。「法主(ほっす)」からの変化かと思いましたが、明らかにポジションが違う。京都人の中には「和尚さん」に当る事を知らない方も居られるようです。それが本来の有り様でしょうね。意味が判ると発音が変る可能性が出て来ます。

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