音響

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最近はPCに収めた編集データを、そのまま本番に使用する場合が多いが、12年前はCDで音出しをしていた。それ以前はMD、更に劇団創設当時、26年前はオープンリールだった。

2001年の『泉鏡花の婦系図』では、その例に漏れずCDだったのだが、今回リーディングによる再演に際し資料を探したところ、何故か当作品に限って、本番用のCDが紛失している事が判明。当時の関係者にも当ってみたが、奇怪な事に前後の作品分は残っているのだが…という回答。しかも、どんな曲を使っていたのか?というリストもない!

途方に暮れた時、「お蔦」を演じていた咲酒屋(えぐしや=植本潤)に、音響の手伝いをして貰っていたのを思い出し、問い合わせたところ、音響担当者へ引き継ぐ為に、丁寧な字でまとめたノートが出て来た。ヤレ嬉しや!と調べると、既に廃盤になったものが幾つか…。

だが、近年は便利な事に、古い物を所有している人々が、ネットオークションに出しているので、アッと言う間に揃える事が出来た。で、更に今回は脚本を大幅にカットしているので、初演の尺のままでは合わない。新たにお願いした音響の「小町香織」さんに、膨大な資料の編集をお願いしたら、これもアッと言う間に指示通りのCDを作り上げてくれて、間も無く始まる稽古を安心して迎えらる次第となった。

若手陣が奮闘している当月に続く来月(5月12日/日~18日/土)には、いよいよ「真打ち(花組HON-YOMI芝居『婦系図』)」の登場と相なる訳である。


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