水郷屋(みさとや=堀越涼)がアフタートークに誘われている回を拝見。黙阿弥が四代目市川小團次と組んでいた頃の戯曲だから、幕末のハチャメチャ世相が随分反映している。
1993年に当代菊五郎が復活しているが、子供の頃から近眼だった私は、見た目に地味な作品は遠慮し勝ちで見てません。
稲毛屋敷の件をチープな人形劇にしたのは秀逸。七代目の時、カットされたドタバタ場面の医者山井養仙(この名前「病よう治せん」じゃないの!?)を、御大自ら演じるのが味噌。渋さとか苦味を売りにしてた小團次に当てた最初「都鳥廓白浪」と同じく、チョボ入り場面があるのだが、女性コーラスを使い、ちゃんと見せていた。
安政大地震の2年後に初演された作品を、東日本大震災の2年後に上演するという発想がスゴイね。芝居のタッチも含め、いいな、自由で というのが正直な感想です。
終演後の乾杯に参加させて貰い、その後、水郷屋とサシ飲み。「淡仙女」の構想などを聞く。
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