20周年と30周年

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今秋30周年を迎える本多劇場で、20周年記念の舞台が幕を下ろした。


DVC00722.jpg楽日もいろいろな事があった。馴れるって恐ろしいというアクシデントも起きたが、皆さんが連日通い詰める演出家の、重箱突付きに付き合って下さり、日に日に密度が濃くなって行った。


何より、ゲストも含め、皆さんが「楽しかった」と言ってくれたのが、嬉しい。演出家って現場のムードメーカーも兼ねるんで、勿論、作品によってはピリピリさせるのも必要でしょうが、今作品で、しかも記念公演となれば、自ずと祝祭的な要素が入って来るから、お稽古場も常に「ハレ」でなければならないと思う。


声優さんが多い現場だったので、お仕事の都合で、なかなか全員揃っての稽古が出来なかったのだが、前にも書いたように、ドラマティック・カンパニーの若手アンダー達が、直ぐに代役を勤めてくれる。しかし、なるべく代りが少ない方が良い訳で、そこの所を演出助手に付いてくれた武蔵屋がスムーズに進行するよう配慮してくれた。だから、一区切り付く度に聞いた「次、何処やるの?」DVC00724.jpg


それプラス、アンダーやら若手が稽古にてこずると、即座に中尾氏の檄が飛ぶ。最初、気付かなかったが、休憩時間になると、ベンチから飛び出した監督のように劇団員を召集して、何やらゴニョゴニョ。要は「外部から招いたスタッフやキャストに恥かしい!しっかりせい!」という事らしい。武蔵屋が演出した時は、雷が落ちる事もあったという。


自分も劇団を主宰しているので、頑張ってるアンダーにも、それなりの駄目を出した。情という事でなく、性格的に気になると言いたくなっちゃう。そんなこんなな『阿呆浪士』、東京公演を無事に終了出来た。


DVC00723.jpg画像は、魚屋八で奮闘して頂いた関さん(関さんご贔屓各位様、御免なさい、ピンボケで…)。


2ショットは、やっぱり貫禄の内蔵助だった中尾氏と、時が止まった可愛らしさの伊藤つかさ嬢。


(左から)江戸前な女房お幸の波岡丈、実はお父さん大好きな大石すずの沢城嬢、男優陣みんながやりたがっていた貞四郎役を射止め、まさに貞四郎そのものだった「ナポリ」事、田中啓之君。


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