芭蕉通夜舟/こまつ座

| コメント(0) | 修正

松尾芭蕉論を芝居仕立てで見たような、三十六シーン(三十六歌仙)。ふ~ん、ふ~んの連続。緩急自在な主役の大和屋も声音は明晰だが、アンサンブルの4人も劣らず、伸びやかで個性的な声揃いで、それだけでも楽しめた。歌舞伎役者は、「役者名の素」という特殊なテンションを有してる。開幕で「坂東三津五郎」としてご挨拶をし導入部を語る、現代演劇の俳優では照れちゃうような趣向を苦もなくやってのけ、その上喝采も得るのがその証拠。井上ひさしは深~いな…。


コメントする