澤瀉屋ッ!

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九代目中車丈の長兵衛。そりゃこの間まで普通の俳優さんだったのだから、巷間言われる「歌舞伎の声音」云々は、出来てなくて当り前でしょ。でも、細かいテンションも含め、初代猿翁を写しまくった努力は、認めたいと思います。口上での神妙さ、立場の把握も大したもんです。毎年、確実に減少している役者数を思うと、こんな事でもして盛り上げなきゃ、歌舞伎はどうなっちゃうのでしょうか?


三代目の狐忠信初見は、「猿之助百年」の記念公演だったと思う。舞台中継を、テレビのスピーカーからカセットテープに録って散々聞きました。


DVC00613.jpg何が嬉しいって、いつもだと宙乗り途中で屋体の御簾を下ろしちゃうのに、今月の義経と静は、源九郎狐が三階に消え去るまで、扇をかざして左右に振り、思入れたっぷりに見送るんですもの!山城屋、松嶋屋、共々、新しいものに敏感な上方役者気質を見せてくれました。画像は噂の贈り幕です。


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