「今尾哲也先生と読む『芸一夜』」(という本です)

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八代目坂東三津五郎と武智鉄二の対談集「芸一夜」を読んだ感動は、以前書いた。何?今頃読んだのかい?なのだが、また不思議な本を発見した。

これも昨秋の発行なので、どれだけこういう事に疎いかが、知れてしまうが、特定の書籍を解説する研究書の類が、ごく一般的な本屋に並んでいたのに驚き、購入。

「芸一夜」も戦後の古典芸能が如何に偽物かが、次々指摘される、私にとっては足元をすくわれた思いがしたのだが、この「今尾~」は、それを更に具体的な事例を挙げて、噛み砕いて解説されているので、もう、戦後「名優」と呼ばれていた人々が、悉く木っ端微塵でね。

挙句には、新聞評やら興行会社までが吊し上げ。何だが、スゴイ本です。