石棺/フェニックス・プロジェクトvol.3

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日本演出家協会主催の「東日本大震災被災地の舞台芸術家を支援する」という趣旨による「プレイ・リーディング」。ただ読むリーディングより、多少演劇的な動きを加えた形式。

とんでもない戯曲です。チェルノブイリ原発事故を取材した科学記者(ウラジミール・グバリェフ)が、原因は腐敗したシステムだ!と、事故後四ヶ月で暴露した戯曲!東日本大震災から五ヶ月、日本の演劇人は何が出来ているのか?という思いか…。原発事故で、重度の被爆者が運び込まれる放射線安全研究所が舞台。露出した炉心を見てしまった技師、致命的な放射線量と知りつつ、現場で数字を記録し続けた物理学者etc.彼らは証言と書類を残し、次々死んで行く…。経費をケチって中古の計器ばかり調達し、挙句に起きた事故の詳細を隠そうとする国家。

こんな驚きの作品に、ご出演の皆様も驚きのお顔触れ!(以下敬称略させて頂きます)水谷八重子、久野綾希子、新井康弘、岡幸二郎、松田洋治、初風諄、そして、劇団新派の田口守、村岡ミヨ、鈴木章生、その他総勢20名を超える布陣が、流石、翻訳&演出、青井陽治氏の実績!勿論、スタッフ共に皆さんチャリティによるお仕事です。20日(土)まで笹塚ファクトリーにて。