『稚加榮(ちかえ)』

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DVC00261.jpg今年初めに出演した阿佐ヶ谷スパイダースの福岡公演で、昼定食を頂いた「稚加榮」のもう一つの定番、明太子。20年程前かしら、初めて九州を訪れる際、高泉淳子さんに「是非、チカエの明太子を食べて下さい。明太子人生が変りますよ」はい、他の明太子が食べられなくなりました。料亭が作る味と言えば、梅干にも同様の経験がある。これは更に子供の頃、京都の料亭が出す梅干を食って面食らった。今でこそ、塩分の低いものや蜂蜜で漬けた梅干が当り前に手に入るようになっているが、当時は死ぬ程酸いか塩吹いた梅干が主流。ご飯も何も必要なし、梅干それだけで味わいがあり、口中でとろけるような食感。ただ、あれから今のように、薄味の梅干が巷に出回るまで随分時を要しました。しかも最近は妙に甘ったるい梅干も登場して、これには少し閉口。ただこの「稚加榮」の明太子、値が張るんです。福岡のデパートの明太子売り場で、「稚加榮」のコーナーだけ客が居ないという様子を見た事があります。ま、庶民派ではないですが、美味いのは確かです。是非お試しを!右端の欠けた奴は僕のせいです。