ザグレブとスポレート/6月8日(火)

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早朝の様々な囀り(烏が混じっているのが少々興ざめ。この烏のファッションがね、黒と灰色のツートーンなのよ!)と、日中の暑苦しさとは打って変わった涼しさで、早々起床の2日目。まだ数人しか利用していない朝食コーナーへ向うと、昨日と同じフロントの女性から「良く寝られた?(英語だったが、これくらいは判る)」とお声掛けを頂戴。満面の笑みで「イエ~ス」。僕幾つに見られてるかな?実年齢言ったら驚くだろうな。全くアホな事を考えながら、吃驚する程シンプルなバイキング(パン数種、チーズ数種、ハム数種、トマト、レタス、スクランブルエッグ、オレンジジュース、インスタントコーヒー、ティーバック、ミルク)なのに、妙に美味い朝餉を心豊かに食す(笑)。DVC00005.jpg昼は駐クロアチア日本大使公邸に皆でお呼ばれ。雄大な旧市街地とは違う、日本そっくりゴチャゴチャした町並み(洗濯物が外のベランダに干されてた!)を抜け、高台の明らかな高級住宅街におわします菊花のご紋章輝く、こじんまりながらなかなか結構な邸宅。何と!大使夫人が僕の名をご存知らしく、「グローブ座」に出ていた頃(20年前)を知っているとの事。更に斉藤憐氏の下で女優をしてらしたと伺い、孫三郎氏千恵氏共々、こういう場ではなかなか出ないらしい演劇話に花が咲いた。「旧ユーゴスラビアから、日本では平成になった頃の戦争を経て、ようやくの独立から今だ15年。新しい国作りで活気のあるクロアチアを存分味わって下さい」大使のお言葉がとても実感出来るここ数日を振返り、とても高揚する。その後、劇場に戻り、仕込み真っ最中の舞台でなく、建物内の会議室らしき所で、字幕との合わせを確認しつつの読み合わせ。随分フレデリックがお疲れの様子だが、この仔細は後に知れる。二人だけだが役者連は解放され、僕は近くのスーパー「KONZUN」で買出し。測り売りの惣菜と赤ワインを手に、午後6時だと言うのにカンカン照りな道をテクテク。日没が午後9時過ぎなので、夕刻開放されてホテルの部屋で飲み始めると、殆ど昼間から酒をあおっている、心地良い罪悪感。ああ、ストレス解消!