劇団鹿殺し「電車は血で走る」

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同じ10年でも、僕ら以上に綱渡りだったそうな。志向もタッチも違う皆さんとのお付き合いも、元はともかく田仁屋さんがオーディションを受かったからです。座員で有りながら、他劇団の門を叩くなんて23年前には許されない行為でしたが、最近はお陰様で余裕のよっちゃん(死語ですね)。今や、田仁屋の純真さと可能性を東京で初めて見出したのは「花組芝居」です!と声高に言わないとならんぐらい、彼の魅力が浸透しつつあります。逆にイメージの手の内に終らぬように、花組の現場で新しい可能性を見出す必要を感じました。円形の初演より実に判り易くなった舞台。その点でとっても今「旬」だよ。メジャー路線まっしぐらな鹿殺し。丸尾(苗字=丸尾丸から改名)君には、やりたい事を見失わないようにね、と助言。中心になっている人間が負担に思った時、その団体は行き先を見失います。