川村氏の作品を久し振りに拝見した。
次々変容する舞台だった。
ダークで硬質なチラシのイメージ通り、重低音(定番)の効果音で開幕するのだが、作者が仕掛けたカラクリに、登場人物が絡め取られて行き始めると、何やらメルヘンなムードが漂い出し、最後は時空を越えた冒険活劇になる辺り、往年の小劇場演劇が思い起こされた。
人物名がカタカナなのに、原稿用紙は縦書き。明らかに日本を思わせる件があるが、演技とビジュアルは翻訳劇風。ここらが「とある国」という事なのだろう。思い切って、全編「ルパン三世」タッチに仕上げたら、愉快かも知れない。
3世代に渡る俳優陣の分厚さよ。堀越君については、もう本人に言ったんで、ここでは(微笑)。そう言えば、「淡仙女」で僕はドラマ・ドクターしてたな。
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