「実験浄瑠璃劇」の身上、義太夫の作曲などの初めての打合せを昨日行った。
「怪誕身毒丸」「天変斯止嵐后晴」「KANADEHON忠臣蔵」などでお世話になっている、女流の義太夫三味線演奏家、鶴澤津賀寿(つがじゅ)さんに、今回もおでましを願った。
2008年にお亡くなりになった、女流義太夫語りの竹本朝重(あさじゅう)師は、学生の頃からお世話になっており、身毒丸も天変斯止も、師の語りで上演し、津賀寿さんはその相三味線をお勤め。
以前伺った所、朝重師は、寺山修司氏が率いた「演劇実験室天井桟敷」に幾度も義太夫語りとしてご出演してらしたのである。
個別の機会で出会ったお二人が、実は繋がっていたという偶然が、「毛皮~」を義太夫劇化するという企画に昇華した訳である。
そしてもう一つ。実は義太夫だけでなく、歌舞伎劇の「下座音楽」も演出の要に取り入れる事にした。となれば、「天変斯止~」「怪談牡丹燈籠」「番町皿屋敷」でお世話になった、下座の「附け師」である杵屋邦寿(くにとし)氏の登場である。
現時点での決定稿の脚本をめくりながら、2時間に渡り、意見交換をしながらの打合せも無事に済んだ。もうワクワクである。
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