2004年のクリスマスに、花組初のリーディング公演として上演。つまり「花組HON-YOMI芝居」の第一回目だった。今は無くなったが、「乃木坂コレド」が会場。
前半に、故水下きよしの朗読(谷川俊太郎「ここ」、村上春樹「フリオ・イグレシアス」)と僕の落語「淀五郎」を付けた。 変な組合せだな(笑)。
配役は以下の通り。
アルカージナ=秋葉陽司 コースチャ=大井靖彦 ソーリン=鈴木信貴(退座) ニーナ=松原綾央 シャムラーエフ=磯村智彦 ポリーナ=横道毅 マーシャ=嶋倉雷象 トリゴーリン=加納幸和 ドールン=水下きよし メドヴェジェンコ=近藤英輝(元「双数姉妹」)
ロシア人の名前は、姓名の他に「父称(誰それの息子or娘)」が真ん中に割り込んでいて厄介なので、相手役が呼ぶ名称を優先し、人物名を簡単にした。個人的にも片仮名は、アルファベットと同じ「表音文字」で苦手。漢字は「表語文字」だからイメージを伴い易い。
今振り返ると、当時として最良な顔触れと思うが、あれから10年ちょいの月日を経て、それぞれの成長や、新しいメンバーなどの考慮で、今回は今回なりにキャラクター優先の人選を行った。
あの時、僕がトリゴーリンをしたのは、今程「立役(たちやく=男の役)」を経験して居なくて、演りたいが自信がない、でも本読みだからボロは出んかな、という計算だった。
さて今回は?
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